武田邦彦著『偽善エコロジー』を読んで環境問題を考える!?

今年の夏ごろからチビリチビリ読んでいた武田邦彦さんの『偽善エコロジーー環境生活が地球を破壊するー』(冬幻社新書)をようやく読み終えた。環境問題で、いろいろ勉強になった。
この本では、第一章 エコな暮らしは本当にエコか?第二章こんな環境は危険?安全?第三章 このリサイクルは地球にやさしい?第四章 本当に「環境にいい生活」とは何か、の四部構成になっていて、1~3章ではそれぞれテーマごとに①よくない②地球にやさしい③危なくない⑤意味なし⑥ただのエゴ⑦防げないーなどそれぞれ゛判定゛を下している。
主なものをピックアップしてみると以下のようになる。

 

レジ袋を使わない  ただのエゴ
割り箸を使わずマイ箸を持つ  ただのエゴ
ペットボトルより水道水を飲む  悩ましい
石油をやめてバイオエタノールに  ただのエゴ
温暖化はco2削減努力で防げる  防げない
冷房28度cで温暖化防止  意味なし
温暖化で世界は水浸しになる  ならない

ダイオキシンは有害だ  危なくない
狂牛病は恐ろしい  危なくない
生ごみを堆肥にする  危ない
プラスチックをリサイクル  危ない
無害、無菌が安全  危ない

古紙のリサイクル  よくない
牛乳パックのリサイクル  意味なし
ペットボトルのリサイクル  よくない
食品のリサイクル  よくない
ゴミの分別  意味なし

などである。「えー、そうなの」と意外に思ったものも少なくない。



これらの中で、私が意外に感じたものでは「レジ袋を使わない」である。スーパーのレジ袋は昔はタダであった。それが最近は有料である。買い物袋を持ってこなかった場合、私は2円の袋をいつも買っている。
武田先生によると「レジ袋は石油の不必要な成分を活用した優れもの」だということである。以下、武田先生の指摘である。

レジ袋やビールのケース、自動車のバンパーなど私たちの身の回りでよく見かけるもので、これはいわば石油の゛廃品゛を有効に活用したのですから、環境には特に良いものです。そのような状態だったのに、石油の成分を残らず有効に使えるようにしたレジ袋を「環境のため」と称して追放しようとするのですから、その間違った考え方を直したほうが良いでしょう。
つまり、かつてただだったようなものが高値になってきたために「環境」という名のもとで追放し有償で買わせるようにしたのが、今回のレジ袋の追放のからくりなのです。
レジ袋をやめた場合どうなるでしょうか?第一にレジ袋に使っていた石油の成分を、違う用途に回さなければならなくなること、第二にレジ袋に代わる買い物袋を製造すること、第三にゴミを捨てるときにレジ袋に代わる専用ゴミ袋を作らなければならないことです。

ということで、レジ袋を追放すると「石油の消費量が増える」ということになる。有限と言われる石油資源を大切に使うどころか、より石油を使うことにしかならないという結果になるというわけである。
武田さんは「石油を大切に使おうと思ったらエコバックではなく、ぜひレジ袋を使ってください」と推奨している。我々は、レジ袋の追放運動を指導している環境省や自治体、それに同調している大型スーパーに騙されているのである。
実に゛悪質゛と言うほかない。