アメリカがエルサレムを首都認定宣言したのは和平交渉を損なうものだ

12月6日、アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認める宣言を行ったが、これがパレスチナ側やアラブ世界、ヨーロッパ主要国から猛反発を招いている。
パレスチナの過激派ハマスはロケット砲を打ち込んだり、市民による抗議デモでけが人も出ているようで、せっかく和平交渉の進展が期待されていたのに、水を差す結果になったと言えよう。


トランプ大統領は、商都テルアビブにある在イスラエル米大使館のエルサレムへの移転準備を始めるよう国務省に指示したそうだが、その背景について「エルサレムには国会や最高裁、首相官邸などイスラエルの政府機能があり、歴代大統領もエルサレムで会談を行ってきたこと」などを挙げ、今回の認定は「現実を踏まえたに他ならない」と正当性を強調しているという。
しかし、ある報道では「エルサレムの帰属はイスラエルとパレスチナの和平交渉で決める」としてきたアメリカの歴代政権の方針からの大転換であると批判している。
一方で、東エルサレムを首都とする国家樹立を目指すパレスチナ自治政府のアッバス議長は、トランプ大統領に「和平プロセスや地域や世界の安定と治安に重大な結果を招く」と警告している。
一部のジャーナリズムは「首都認定はイスラエル寄りの姿勢を鮮明にし、親イスラエルのキリスト教右派の支持やユダヤ系の政治資金を得る目的がある。和平交渉より公約実現を優先した」と批判している。
またしてもビジネスマン大統領トランプの金勘定が世界をかき回している。この人、やっぱりおかしい人だ。和平交渉の進展よりも「政治資金の獲得」を優先するなんて、西部劇に出てくる強欲な白人丸出しである。政治家としての資質に欠けている。
イスラエルは1948年の第一次中東戦争で西エルサレムを獲得し、67年の第三次中東戦争で占領した東エルサレムと併せて、エルサレム全域を「永久不可分の首都」として実効支配している。
つまり戦争をするたびに勝利し、他人の土地を自国の領土化してきたのがイスラエルだと言える。問題なのは、このエルサレムという都市が、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三つの宗教の聖地だということなのである。
ユダヤ教とキリスト教は兄弟のようなものだから一つの宗教と見ると、キリスト教対イスラム教という構図となり、戦争に勝利したユダヤ教=キリスト教がイスラム教を足蹴にしてこの地を聖地として「支配する」ということになる。
パレスチナはガザ地区という狭い区画に押し込められた、いわばアパルトヘイトの状態に置かれているのだ。イスラエルはアパルトヘイトの支配者なのである。それをアメリカは臆面もなく支持する。トランプは金のために…。
おごり高ぶるイスラエルとアメリカ(などのユダヤ=キリスト教世界)は、インディアン(イスラム教=パレスチナ人)を居留区へ押し込めて「アメリカ建国」を宣言する。もっと謙虚になれないのだろうか。
今のイスラエルはナチスの再来ではないのか。さすがにホロコーストは行わないかもしれないが、ガザ地区でアパルトヘイト(人種隔離政策)を堂々と行っている。トランプのバカがそれを認める宣言をした。歴代最低の大統領である。