週刊新潮「食べてはいけない国産食品実名リスト」第7弾を読む

週刊新潮の7月5日号では巻頭特集「食べてはいけない国産食品実名リスト」の第7弾を掲載している。前回の私のブログでは同日に発売された週刊文春の週刊新潮の特集記事について検証した。
そこで今回は週刊新潮の第7弾記事について、週刊文春の指摘を踏まえつつ、私の私見を交えながら゛やや批判的に゛読み解いてみたい。
まず今回の週刊新潮記事のポイントは、前回、過剰に摂取すると人体に危険な「リン酸塩」を多く含有するカップラーメンと冷凍食品ランキングから、今回はパン(菓子パン)について、リン酸塩入りの86品目について、「脂質」の多い順にランキング(67位まで)している。
週刊新潮によると「リン酸塩は、加齢などにより腎臓機能が衰えた人がリン酸塩を摂りすぎると、リンの血中濃度が高まり、血管中に沈着して、死亡リスク、特に心筋梗塞などの心臓疾患のリスクを上昇させる。また、リン酸塩過剰摂取は、骨粗しょう症や老化・短命の原因となるとも指摘されている」と説明されている。
確かに怖いもののようなのだが、「過剰摂取」というのは、どれほどの量なのかの説明は、前回も今回も同誌の記事にはない。これ以上摂取しては良くないのでは、という危険水域の説明もない。週刊文春が指摘するように「エビデンス(科学的根拠)」がないと言えば言える。
今回のリン酸塩入りパンのランキングも、リン酸塩の含有量のランキングではない。リン酸塩が含まれているパンのうち「脂質」の多い順にランキングしている。しかし、新潮ではこの脂質も大事なのだと訴えているようだ。



厚労省の食事摂取基準をもとに算出すると、脂質は1日男性が48~88g、女性は38~66gに留めることが適当とされている。
ランキングの第1位は敷島製パンのチーズクリームパイで1個あたりの脂質含有量は37.5g、第2位の山崎製パンのソーセージ&カレードーナッツは32g、第3位の敷島製パンのフレンチアップルパイは29.5gという具合である。
86品目中脂質の含有量が20gを超えているのは14品目にとどまる。そして、リン酸塩と脂質がセットになるとどんな良くない結果になるかの説明はない。菓子パンは新潮の6月21号記事でもトランス脂肪酸と脂質の含有量で「問題あり」が指摘されているので、「食べない方が良い食品」であることは理解できる。
たしかに週刊新潮が総力を結集したところで、菓子パンをどれだけ食べればどんな病気にかかるかのデータは提出できないだろうから、そこまで求めるのは酷というものかもしれない。菓子パン、カップラーメンあたりは「体に良くない食品」という指摘は間違いではないと思う。
もっと健康的な食品、たとえばそばをゆでるとか、バナナを食べるとか、体に悪影響を与えないものを食べればよいのである。そういう選択の参考くらいにはなるだろう。
ただ週刊新潮も読者からの反響が大きい(雑誌が売れる)から、続編を投入せざるを得ないという事情もあるのだろう。惜しむなくはもっと「量的な」データをつけてほしい。「過剰に摂取しすぎると」では不十分なのは言うまでもない。量的データが不足したままこの連載を続けてもマンネリに陥るのは目に見えている。(すでにその兆候が見える)。
私も今回の新潮の連載記事を読んでから、食品の包装袋の裏に書かれている原材料表示を良く見るようになった。そういう良い点もあるのだから、次回からは記事の「精度」をより高めるように努力してほしいと思う。


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