パーソナルトレーニングジムは「完全個室」である必要はない!?

テレビのコマーシャルですっかりお馴染みになった「ライザップ」である。おなかのボコッと出ていたあの芸能人が二カ月ですっかりスマートな紳士・淑女になってしまい、別人ではないかと疑うほど。まるで魔法のようなダイエットシステムだが、嘘ではないらしい。
実は私も若いころ、トレーニングジムに通っていたことがある。私は現在68歳だが、26歳ころから3年くらいと、32歳ころから3年くらいの二回チャレンジした。その間、自宅の二階の空いていた部屋にベンチやダンベル、バーベルを買い込み筋トレをしていたこともある。
そのころは「ボディビルセンター」と呼ばれていて、ダイエットというよりは筋肉隆々の体に作り上げる、まさにボディビル(身体建築)がその本質であった。私は痩せていたので、胸のとか肩、上腕の筋肉、そして腹筋を鍛えたかったのだが、なかなか筋肉は付かなかった。



「ライザップ」のコンセプトは、ボディビルではなくダイエットである。つまりボディビルまではいかず、まず無駄に付いた贅肉をそぎ落とすことに集中するトレーニングである。いわゆる筋トレがダイエットにも応用できることを証明して見せたのは「ライザップ」の功績だと思う。
ただ「ライザップ」のシステムを見て驚くのはその料金の高さである。これは、誰もが驚くと思う。入会金5万円、コース料金29万8000円(1回50分ー16回、ほか食事指導など)。しかもマンツーマンの個人指導、完全個室である。
2か月で計34万8000円はちょっと高い。いや、ちょっとどころではない、相当高い。相当のハードトレーニングだと思うが、ぶよぶよ太ってしまった人にはかなりの効果があるはずだ。やっていることはだいたい分かる。軽いジョギングと体をほぐす体操をしてから、ダンベルプレス、ベンチプレス、スクワット、腹筋運動と各20回1セットで3~5セット、合計15~20セットもやれば50分になってしまう。
肝心なのは週二回というのはジムでの話で、自宅でも腹筋運動などできることはやることが肝要で、ほぼ毎日のトレーニングになる。ジムのある日も、自宅に帰ってからも筋トレをすること。そうしなければ2カ月で15~20kgも体重を落とすことはできないと思う。
筋トレは、美容だけではなく健康に良いものであり、多くの人にお勧めしたいものであるが、「ライザップ」式のトレーニングジムの欠点は、料金が高いということに尽きる。インターネットで検索してみると、「ライザップ」とほぼ同じ内容のパーソナルトレーニングジムなるものがいっぱいヒットする。とくかく゛ブーム゛のようである。
料金はというと、「ライザップ」とほぼ同じか、安くても2カ月(16回)で20万円以上(入会金を合わせると22万円以上)になる。ほぼ全部が「完全個人指導・完全個室」を謳っている。ブームに乗って今のうちに儲けようという下心が見え見えである。
自分もやってみたいという人は多いと思うのだが、これでは二の足を踏んでしまう。と言うより、いずれブームが下火になったら、料金体系がダウンするだろうが、それより軒並み倒産してしまうのではないだろうか。(お客さんが来なくては商売にならないからね)。
とにかく「完全個室」である必要はないと思う。少人数制くらいにしておいて、もっと安くしてほしいものである。繰り返しになるが、筋トレは健康な身体づくりに良いものである。久野譜也さんの著書『寝たきり老人になりたくないならーダイエットはおやめなさい(筋肉減らしが老いの原因だった)』(飛鳥新社刊)の中でも、食べないことによるダイエットではなく、筋肉を鍛えるダイエットを推奨している。
筋トレのやり方を覚えたら、一生それで健康な身体づくりをやっていける。パーソナルトレーニングジムがもっと入りやすいものになってほしい思うのである。


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