怖い自転車の事故、万一に備え保険加入も必要!?

自転車も乗り物である以上、万一の事故に備える必要があるということを教えてくれるのが、佐滝剛弘著『それでも、自転車に乗りますか?』(祥伝社新書)である。つまり、自転車に乗る人は「保険加入」が必須である。
著者の佐滝さんは、普通のサラリーマンであり、自転車で通勤している人でもある。佐滝さんによると2011年の東日本大震災以降、東京では自転車通勤する人が増えたそうであるが、それだけ事故もまた増えているらしい。
私の場合は、買い物などを中心に週2回も乗ればよいところだが、佐滝さんのように毎日乗る人にとっては「40分の通勤路は、山あり谷あり。危険の連続」だそうである。この本の中で、ご自身と息子さんが起こした自転車事故について書いておられるところは、非常に興味深く読ませていただいた。
一つ目は、佐滝さん自身が起こした事故である。交差点で、佐滝さんが赤信号を無視して交差点内に侵入し、オートバイと衝突したもの。赤信号を無視したのだから、佐滝さんのほうが悪いわけで、結果、過失割合が85対15で、佐滝さんが謝罪し費用も払うことになった。
目撃者らしい人が警察に連絡したようで、すぐに警察が来たとのこと。事故を起こした時点で相手の人は「破れたGパンとバイクの修理代を出していただく」と言っていたのだが、後で連絡が入り脚が痛くなり会社を休むことになるなど、結果的に総合保険の特約を使って約16万円の賠償を

行ったという。

二つ目は、佐滝さんの中学1年生(当時)の息子さんが、歩行者である幼児と衝突した事故である。自転車に乗る人にとって、対歩行者との事故が大変怖い。息子さんは午後7時ころ、狭い歩道を走行中、マンションの駐車場から現れた幼児と衝突する。

その幼児の顔に自転車のおそらく前輪がぶつかり、お互いに倒れたのだ。しかし、そのとき、この幼児が゛飛び出したかどうか゛については、その後双方の認識に違いが生じ、和解への道筋が長引く原因の一つになった。

相手の幼児の親は、こどもは止まっていたところ自転車が相当のスピードでぶつかってきたと主張し、佐滝さんの息子さんによると、スピードは出していないところに幼児が飛び出してきたと主張したため、示談の交渉が長引き実に4年にも及んだというのである。
結果は、今回も総合保険の傷害特約が家族にも適用されるため、保険が役に立つことになる。相手の親は幼児の顔に傷が残るとかなど約100万円の賠償を求めてきたという。保険会社の調査では過失割合は70対30と算定したのだが、相手は認めなかったことから100%こちらが悪いということになったという。
賠償については、結果相手の請求額の三分の一ほどというから約33万円くらいになったようである。佐滝さんによると「私も同じようなことを体験した」という人が少なくないそうである。つまり、自転車が歩行者をハネたという事故の場合、交通弱者である歩行者が法的に守られ自転車は加害者となる。
だから、自転車乗りはその時警察に電話する必要があるし、状況によっては救急車を呼ぶなど、誠心誠意を尽くさなければならない。実を言うと、私もクルマを運転していて信号を渡っていた歩行者をハネたことがあるが、平謝りに謝るしかなかった。この場合、言い訳は効かない。
4月の9日に札幌市の歩道で自転車が子供をハネた事故で、運者者は逃走してのちに逮捕されたが、逃げたりせず、きちんと対応し、しかも保険に入っていればほとんど手出しはなくて済むのだから。
後の処置は、保険屋に任せることである。相手のケガの状況によるが、何十万円かかろうが保険が役に立つ。私は3年前クルマを辞めたので保険も解約したが、自転車に乗るようになって、また自転車の保険に入った。
自転車の保険は格段に安い。月々400円ほどの掛け金で、最大1億円出る。もちろん。これは相手が死んだ場合だが。とにかく、自転車も車両である。備えあれば憂いなし。自転車乗りも保険に入っておく必要がある。


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